緑内障について

緑内障は頻度の高い病気ですが、自覚症状は末期になるまでほとんどありません。

そのため、緑内障が発見されるきっかけは、人間ドックや住民健診、あるいは別の疾患で眼科を受診した際に偶然見つかることがほとんどです。末期になってからの治療は困難なケースが多いのが現状です。眼が重い、眼の調子がなんとなく悪い、といった症状がある方は遠慮なく眼科医療機関を受診してください。

緑内障の点眼治療

緑内障の初期は、ほとんどの場合、点眼液の使用で進行を抑えることができます。

当院では、初診時に緑内障と診断された場合は、まず、1か月ごとに3回眼圧測定を行います。 それにより、治療が必要となった場合は、点眼治療を開始します。治療の目的は眼圧を下げることです。それぞれの患者さまによって目標眼圧が異なります。目標眼圧に達するよう、点眼の種類を変えたり、種類を増やしたりします。目標眼圧に達したら、その点眼治療を継続していきます。

※通院間隔について

当院では、点眼治療開始後は、基本的に、3か月ごとに通院していただいております。安定して目標眼圧に落ち着いている場合や軽症例では通院間隔を4か月~6か月に延長します。しかし、病状が重症の場合や眼圧が不安定の時は2か月ごと、1か月ごとの通院になる場合があります。

また、点眼治療が必要なく、経過観察のみで大丈夫と判断された軽症の患者さまは、1年ごとに通院していただいております。

当院は緑内障治療のモットーとして、なるべく通院間隔を長くし、患者さまの負担を減らすことを心がけています。

緑内障の手術治療

緑内障は点眼治療を基本としますが、初診時にすでに重症で眼圧が高い例、点眼治療を行っても目標眼圧に達しない例、点眼治療を行っても症状が悪化していく例などでは、手術治療が必要になります。当院はこうした患者さまの視機能を損なわないよう、必要と判断した場合は遅滞なく、手術をお勧めします。当院では手術は行っていませんが、緑内障手術の十分な実績を持つ複数の医療機関と連携しており、そこで手術を受けていただいております。手術後落ち着いたら、再び当院にて経過を診させていただきます。

なお、特殊な緑内障の例として、急性閉塞隅角緑内障という急に眼圧が上昇する病気があります。この場合は速やかにレーザー治療を行う必要があり、当院で実施することができます。

緑内障のタイプ

緑内障は、大きく2つのタイプに分類することが一般的です。

当院では、緑内障の診断をした際には、患者さまにタイプをお知らせしています。

① 開放隅角緑内障

7~8割の緑内障患者さまがこのタイプに属します。特に生活上に注意点はなく、他科において処方される薬(ステロイド剤を除く)についても心配なく服用・注射が可能です。

② 閉塞隅角緑内障

高齢者や遠視の人にはこのタイプに属する方が比較的多くみられます。急性緑内障発作を起こす可能性のある眼です。日常生活においては暗い所で俯き姿勢でいること、遠視や老眼なのに眼鏡をかけずに近見作業を続けることは避けてください。また、他科で治療のために使用する薬の中には、閉塞隅角緑内障に禁忌や慎重投与とされているものがありますので、事前に医師に伝えることをお勧めします。